転勤内示
2023年6月某日ー
青天の霹靂、私の前に支店長が姿を現した。
会議室に入るよう促すその姿は、まるで幽霊のようにも感じられた。
私の心には、突如として広がる深淵なる驚きが、荒れ狂う海のように静まり返っていた。
「あぁ、こりゃダメだ…。転勤だわ…。」
内心、薄々と勘付いていた為、諦めの声を上げた。
人の表情とは不思議なもので、心模様とは裏腹に妙に明るく、また笑顔で応対してしまうのである。
こうして9月1日に転勤が決定しました。
家族への報告
すぐさま私は妻に電話を入れました。
転勤がある可能性については以前から伝えていましたが、何となく来年の4月かなーと
呑気に構えていた為、伝えるのにも勇気がいりました。
妻の反応はと言うと…
「えー!急すぎない!?」と驚いた様子で、主な言い分は以下の通り
- 直ぐには仕事を辞められない
- 子ども達の保育園はどうするのか(4歳の男の子、3歳の女の子)
- 住むところはどうするのか?
転勤までの1ヶ月でまとめなければいけません。
話し合いは何度かしましたが、単身赴任をすることになりました。